2008年03月31日
一乗寺のクスノキ
寺社の景観
先日、文化財スタッフの会散策部会で一乗寺を訪れた時に見た大クスノキです。
樹齢約780年、高さ29mで高槻市の保護樹木に指定されているのだそうです。幹周りは、市内随一だとか・・・
途中で枯れてしまったり、邪魔になるからと伐採されるものがある中で、今まで守り育てられてきたのは、何代にもわたる地域の人々が大切にしてきたからこそと感動しました。
すぐ隣にある開山堂の屋根にとっては、クスノキの葉っぱは大敵なのだそうですが、屋根を痛みにくい材質のものに取り替え、手入れをしながらどちらも守ろうと努力されています。
また、あれだけの大木ですから、落ち葉の処理も並大抵のことではありません。
今までは、苦労してごみ処理場に持ち込まれていたそうですが、最近は、堆肥にするなど活用もされているそうです。
たまに訪れた者にとっては、立派な古木だなぁ、と眺め癒されますが、代々守ってこられた地域の方々の努力があってこそなのだと痛感しました。
わたしたちも、この大木のように、長い年月の間多くの人により守り育まれてきたものを大切にしていきたいと思いました。
そして、そんな人の輪が広がって、高槻のええとこをもっともっと多くの人に知っていただきたいし、私自身も今まで知らなかったええとこに気づいていて、自分なりにできることをやっていければと思います。
撮 影 日 2008年3月15日
撮影 場所 梶原2丁目(一乗寺)(地図)
投 稿 者 kishie
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Posted by 高槻市
at 08:27
│Comments(5)
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いつか ”高槻の環境を守ろう” の公演での中でのお話ですが、ある森の開発反対のグループが貴重な生物の調査を行って何も発見されないため、其の森は伐採され森が消えてしまったとか。開発か自然を残すのか、私たち人類は自然をどこまで破壊していくんでしょうかね。
この写真のクスノきは一乗寺さんが有ったので生き延びられたんでしょうか。
子供の頃は神社やお寺に立派な木があり、木登りなどして遊んだものですが・・・・・・・。
子供が遊ぶ風景や遊べる場所というのは、「ええとこ」なんでしょうな。
「ええとこ」を開発などで壊すから、子供達が外で遊ばなくなったのか?そんな気がします。
根っこの辺りにほこらの様な穴が見受けられますが、少し興味深いです。また、幹の辺りは鳥のすみかになっているようにも見えますね。
映画"となりのトトロ”に出てきそうな風景です。
ご神木なので登ることはだめなのでしょうが、登りがいがありそうです。
この木を守り続けてこられた方々の思いが、しっかり“木の根っこ”のように目には見えない形で支えているんでしょうね。
このクスノキは、高さんが竹やぶの整備に参加されたのと同じように、これまでに本当に多くの方々がかかわってこられ守られてきたのだなぁと思います。自然を破壊するのも人間ですが、この樹は、何年もの間、多くの人がかかわってきている、そのことのすごさを感ぜずにいられません。
まちかど探検隊さん
わたしは残念ながら、子供の頃神社やお寺で遊んだ経験がありません。子供の頃にこんな場所で遊んでいたらもっと違った自分になっていたことでしょう。高槻の「ええとこ」多くの人に知ってもらいたいですね。
いけがみさん
本当にトトロに出てきそうな風景ですね。
やさしく私たちを見守ってくれているような、そんな気がしました。
木の幹に触れたり、葉がさわさわと織り成す音や木々の間から光が差し込不思議な風景を今でも忘れることはありません。
これからも沢山の人たちがこの木を見上げて、ここを守ってきた人達の思いを感じることが出来る、そんな場所であって欲しいですね。