2007年06月19日
成合春日神社
寺社の景観
こんもりとした山に背後に抱かれた、成合の春日神社です。
この、春日神社は、かつては、市内春日神社の中心的存在でしたが、一村一社の令により磐手杜神社の末社となりました。
また、春日神社は、成合の人達による宮座制度があり、神主のかわりを9人の長老家が神事を司っています。
また、この神社で有名なのは、「雨乞い神事」で、江戸時代から続き、大正9年まで行われていたようですが、いまは中断されているようです。
また、「豆焼神事」という神事も行われていました。この神事は、12個の囲炉土器に1つずつ豆を置いて焼き、その焼具合と速さで、どの月に雨や虫が多いかを占うものだそうです。
今年の天候を占いに委ねるということは、現代では非科学的と思われますが、近代科学の知見もなく、自然と対峙していた時代。決して人間の思い通りにならない自然に対する、当時の人の畏敬の念や、素直におすがりし、みんなで、作物の出来を占うという、真摯な気持ちが込められた神事だと思います。
また、そういった神事をみんなで行うことによって、地域の人の連帯感が強くなり、地域が一つにまとまっていくことができたのだと思います。
●関連資料
○磐手杜神社、成合春日神社の伝統行事とそれを支える人達
撮 影 日 平成19年3月13日
撮影場所 成合北の町(地図)
投 稿 者 神畑善吉
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Posted by 高槻市
at 09:00
│Comments(2)
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http://www.city.takatsuki.osaka.jp/rekishi/bunkazai_amagoi.html
雨乞は大正9年を最後にすたれたそうですが、人間の力ではどうすることもできない自然に対する、先人の姿勢があらわされた資源だと思います。
農作業にしろ、こういった神事にしろ、地域共通の課題や目的があったから、地域の結束は強かったんだろうなと思います。