2009年06月19日
八阪神社の古木
歴史が偲ばれる景観

↑ツブラジイ(市が名札を立てたもの)

↑トーガ(土地の人が古木と称される物)
八阪神社には高槻の古木には市が名札を立てたものとそうでは無い古木があるようです。
撮 影 日 2009年1月3日
撮影 場所 原(地図)
投 稿 者 元特派員
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Posted by 高槻市
at 10:50
│Comments(1)
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一度出逢っただけで親しい友だちとなり、しかも異なる場所でゆくりなくも又その人に出逢うというのはすばらしい幸運ですよね!
八阪神社のこのツブラジイ(円椎)こそ、わたしにとっては上に述べた新知の友だちのような存在なのです。
このツブラジイの古木は幾世も風雪にたえておのずと蒼古の趣を帯び、何とも冒しがたい貫禄を放っていますね。
実はつい先日(6月2日)始めて「柳川野草クラブ」のハイキングに参加し、お隣町の島本町の若山神社を訪れました。その神社には知る人ぞ知る名木の林があるんですね。
境内に大きくて立派な化粧看板があり、それに若山神社のツブラジイ林が「大阪府指定天然記念物」だと説明があり、しかも巨木が全部で42株もあるといいい、それぞれが生えている位置を一々図示してあるんです。その親切に深く感じ入りました。
わたしはその地でツブラジイという樹木を始めて知り、№1と№2、それに№32の個体をじっくり観察しました。そしてこの樹木を好ましく思うようになりました。
太い幹の大人の肩ほどの高さの所に小さくて上品な番号札が打ちつけてあります。クスノキに野性の趣を加えると、この堅実な樹木になるかと感じました。
ツブラジイは府の天然記念物になるような樹木だから、身近なところでは滅多に見られない品種なのだろうと思いこんでいました。ですからこのブログを見て市内の八阪神社にも知ったばかりのツブラジイの古木が生えているとの報知に接し、少なからず驚きました。
天坊幸彦(てんぼう・さちひこ)先生の『三島郡の史蹟と名勝」(昭和36年刊)は郷土史研究の基本図書ですが、その八阪神社の章に次の記事が見えます。現代語に訳すと、
「境内には大木がうっそうと茂って天をおおっている。天明年間(1781~1788)の造営には境内に生えている周囲1丈5尺、長さ30間のカシの木を切って建築用材にあて、嘉永年間((1848~1853)の造営にも境内のヒノキを用材にしたと伝えているので、昔は今よりもずっと大きな一大密林であったことが分る。」
近いうちに八阪神社に赴いてツブラジイの古木が他にもないかどうか探し、また全体の林相を見てまわりたいと思っています。