2007年02月27日
ヨシ原焼き
歴史が偲ばれる景観
日曜日に鵜殿のヨシ原焼きがあり、自宅から自転車で見に行きました。
昨年が雨で中止になり、今年も木曜日の夜に雨にたたられたため、開催が心配されましたが、嬉しいことにお天気が持ち直してくれました。
そして生まれて初めて現地で生の「ヨシ原焼き」を見ることができました。(私が到着した時にはかなりの部分が焼けていましたが・・・・。)
現地に行って良かったと思ったのは、目で見るだけでなく、ヨシが焼ける音が聞けたことと、そして風とともにヨシの焼ける匂いがかげたことです。
この匂いは、子ども時代に田圃でかいだことのある匂いで、なんとも懐かしく、心が癒される思いをしました。
聞くところによると、ヨシ原焼きは、元々はヨシそのものを焼いていたのではないそうで、正月が終わると鵜殿でヨシ刈りが始まり、全てを刈り取ったあと、ヨシ原の保全と害虫駆除、不慮の火災防止のために枯葉や草を焼いたそうです。
刈り取ったヨシは、ヨシズ、管楽器、建築材料、燃料の材料として加工販売され、地元の生活の糧となっていたそうです。
煙の向こうに見える特別高圧線が非常に気になりますが、その後ろに見える楠葉の高層ビルが私には不思議と違和感なく感じました。
撮影場所 鵜殿(地図)
撮 影 日 2007.2.25
投稿者名 ヨシ原焼きファン
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Posted by 高槻市
at 09:18
│Comments(8)
この記事へのトラックバック
先週日曜日に行われた「鵜殿の葦原焼き」。葦原保全の為に行われる季節の風物詩です。この日は淀川対岸の枚方市側から眺めてみました。
8時頃に防災無線で9時から行う告知が流れたの...
8時頃に防災無線で9時から行う告知が流れたの...
鵜殿の葦原焼き【芥川の辺で一人。弐】at 2007年03月04日 18:43
この記事へのコメント
投稿者:ふーこ
今年は、ヨシ原焼きへは行けませんでしたが、防災無線で流れていた「ヨシ焼きのお知らせ」を聞き、家の庭からヨシ焼きの灰色の煙を見て、今年もいよいよ春がやってくるんだな、と季節の移り変わりを感じました。以前はお昼過ぎから開催されていましたよね。当日の風向きによって、高槻側だけでなく、樟葉方面へもススが飛んで、洗濯物を干すのに影響が出ていたようですが、午前中に変更されたことで、少しはましになったのでしょうか??
ヨシ焼きも一度は中止になったことがあります。
せっかく続いてきた伝統行事です。時間ややり方を工夫して、ずっと続けていけたらいいですね。
高槻の人はもちろん、枚方側の人もヨシ焼きの迫力を感じていただく人が増えたら・・・と思います。
2007年02月28日 18:09
投稿者:ほし
ヨシ原焼きは、毎年どのくらいの人が見物に訪れているのですか?自然の雄大さを感じますね。
景観だけでなく、広く人と自然の関わり方を考える良い機会だと思います。
2007年02月28日 19:15
投稿者:おがわ
この写真だと、視線の邪魔になるものが少なくていいですね。1枚目で素敵だなと思ったあと2枚目を見ると、鉄塔が妙に気になりました。
2007年03月01日 00:49
投稿者:マツサカ
ヨシ原は、全国各地にあるようですが、本州最大といわれるのが、関東平野の真ん中、栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる渡良瀬遊水地です。この渡良瀬遊水池でも、平成19年3月17日にヨシ焼きが行われます。
http://www1.odn.ne.jp/~aan53170/wtrs/news/yoshiH19.htm
広大なヨシ原で行われるのヨシ焼きは、すごい迫力なんでしょうね。
2007年03月01日 10:45
投稿者:ひらっち
残念ながら昨年は雨で中止だったヨシ焼き、今年はしっかり焼けました。ただ、例年と違い、ヨシを事前に倒伏させておいたため(灰の降下量を減らす目的で)火の勢いは例年に比べるとおとなしかったようです。会場でも「以前とくらべるとなぁ・・・」という方もおられましたが、苦情処理と天秤にかけると難しいところかと思います。この鵜殿のヨシですが、旧建設省の治水事業で川底を浚せつしたことによって、ヨシ原が冠水しなくなり生育面積が減少していたところ、現在はふたたび水路を整備し、ポンプアップで水を供給してヨシを育てているそうです。
水を下げたり、上げたりと、国交省の事業スケールに驚きます(笑)
対岸の枚方とは対照的ですが、自然環境を残すこうした公共事業があってもいいのでは、と思います。
2007年03月05日 19:49
投稿者:ひらっち
高槻の誇る地域ブランドである「鵜殿のヨシ」ですが、最近になって簾や雅楽器以外にも活用しようという取組が出てきています。その1
鵜殿ヨシ原研究所、近畿大学、商工会議所の連携による「バイオコークス」の開発
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007021300108&genre=H1&area=O10
その2
平安女学院大学の学生による、「鵜殿ヨシ紙コンテスト」
http://www.tk.heian.ac.jp/kankyo/news/files/archive-13.html
バイオコークスは、焼肉や焼き鳥で実際に使う「燃焼実験」も行われるなど、今後の具体的な商品化を目指して改良を重ねておられます。
またヨシ紙コンテストでは、主に内装材・インテリア素材として、ヨシのロハスイメージにふさわしい活用方法が提案されています。
やはり生活の中で使えるものがあると、ヨシをより身近な存在として感じるのかもしれませんね。
2007年03月05日 20:06
投稿者:上ひら
ヨシ原焼きファンさんやひらっちさんがいうように、ヨシは昔から屋根材やすだれなどに良く使われていたそうです。EX.
簾(すだれ)葭簀(よしず) 、葭戸・衝立、葭棚など建具・家具の素材、屋根葺き材料や垣根・天井・壁・窓などの建材
雅楽の篳篥(ひちりき)の芦舌、火祭り用松明、毛筆の筆鞘、えり・簗などの漁具の素材、食材や薬材、燃料
使えば使うほど愛着がわく。ヨシはよく使われていたからすごく愛されているのだとおもいました。
参考:http://homepage1.nifty.com/dcmg/nnn/yoshi.htm#
2007年03月06日 20:05
投稿者:hasioka
3月の8日と15日にスポ-ツ紙夕刊に鵜殿ヨシ原研究所の小山弘道さんの活動が紹介されていました。鵜殿を守ることは、高槻の貴重な歴史、景観、動植物、すべてを守ることだとの談話などが掲載されていました。
その熱意によるのでしょうか、国もポンプで淀川の水を汲み上げ夏の間、ヨシ原に流す保全事業などを始めたとのことです。
景観の保全には、いろいろの人による地道な活動があるのだということを改めて感じました。
2007年03月15日 17:04
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