2007年03月11日
新しいものには負けないぞ
歴史が偲ばれる景観
「近頃の若者は背が高いなー。見上げてたら首が痛くなるわー」
古い小さな町家がそうつぶやいているような。
「そこのでかいの、ワシはここに100年以上住んでいるんや。まだまだ生まれたての幼子には負けへんでー!!コンクリートには無い、木の温もりで人の心をあたためているんやー」
そんな元気で威勢の良い声が町家から聞こえてきそうです。
撮 影 日 07/01/14
撮影場所 上田辺町(地図)
投 稿 者 高麗
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Posted by 高槻市
at 07:44
│Comments(5)
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空が狭くなりました。
町家から悲鳴ではなく、威勢のいい声でよかったです。
高麗さんが言うように、木の温もりは、直接肌で感じられるだけでなく、視覚的にも感じることができますね。これは、木造住宅ならではの良さでしょうね。
このような木造住宅ですが、大工さんの数が減少しているそうです。
具体的な数字では、1980年の約94万人から2000年の約67万人と減少傾向にあり、とくに30歳未満の若手の比率が低下、50歳以上が増えて高齢化が進んでいるそうです。
大工さんも農家と同じように、高齢化や技術伝承の問題があるようです。
「大工について」
https://member.jinjibu.jp/special/column05031401.html
その分便利になったのですが、古い懐かしく思う風景は残せるものなら残していってほしいと思うばかりです。
懐かしいだけでなく、若い世代には新しいというか、新鮮で素敵だと思ってもらうことも必要かもしれません。
どんな仕掛けが有効なのかは思いつかないので、言いっぱなしで情けないですが。
懐かしいと思う景色、良いと感じる景色には世代の差や育った環境の差、すなわちその人の性格というか感性の形成過程に大きく依存されるのだと思います。
「町家は良いものだから壊してはいけない」、「山なみは美しいから守らなければいけない」という人がいる反面、何故だと思う人も少なからずいることでしょう。
そのため、声の大きい人や意識の凝り固まった人の意見だけが通るシステムではなく、多様な意見を広く聞き、良い景観とは何かという意識の調整が図られるような取り組みを考えていければと思います。