高槻のええとこブログ

ソメイヨシノは江戸末期から明治時代にかけて登場した新参サクラだそうで、名前は1890年に命名されたそうです。

ソメイヨシノが大量に植えられたのは、日露戦争の勝利を受けた祝賀行事に始まり、その後も天皇の即位などの節目のたびに各地でソメイヨシノが植えられているそうです。

しかし、終戦を迎えてソメイヨシノの価値は、一変し、終戦直後には軍国主義の象徴とみられ、切り倒されたソメイヨシノも多かったそうです。

いまのソメイヨシノは、その後の経済成長の過程で各地にサクラの名所作りを目指して大量植樹が行われたものが多く、現在では樹齢が50年近くになり、ひとつの時代の節目を迎えようとしているといえるそうです。

戦後60年近くが経過した現在、いわゆる花の名所として数百本・数千本のサクラを植えている場所では、植え替えの手間・費用も馬鹿にならず、ソメイヨシノ一色の時代から里桜を混ぜて植える傾向も見受けられるようです。

参考：http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%8E

この桜が美しいなと思えるのは、山を背景にして、川沿いのこの場所に咲いているからこそなんだと思います。背後の山の木が伐採されたり、河岸が人工的なものになってしまうと、台無しになってしまうんだろうなと思います。寺の庭園などは、借景を考えて作られていることが多いようですが、この桜もそんなふうに見ているんだなと思いました。