2007年06月25日
二料山荘
歴史が偲ばれる景観
「二料山荘」は、元造り酒屋「大西家」の酒蔵と母屋を改修した研修宿泊施設です。
大西家では、明治時代中頃から「福久泉」、「共栄」などの地酒を醸造していましたが、戦時統制によって昭和18年に閉鎖しました。
同家の好意により、昭和57年には、当時の面影を残す憩いの場として、宿泊施設としてオープン、酒造棟には、大広間や食堂、事務室など、また、江戸時代末期の建築といわれる母屋には、和室や茶室が残っています。
最近では、運営はすべて地元の女性だけで行われているユニークな施設で、昨年改修も終えています。
撮 影 日 平成19年6月18日
撮影場所 二料(地図)
投 稿 者 文化財スタッフの会 散策部会
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Posted by 高槻市
at 01:08
│Comments(4)
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まわりの緑の中に、白、黒、茶の落ち着いた建物の色がしっくりきます。
街中はケバケバとした色づかいが多く、目が疲れますが、こういった風景は、「人と自然の共生」という言葉がぴったりですね。
当時のお城のような規模なのかな?
酒をつくるには、必要な澄んだ水と美味しいおコメがふんだんにあったのでしょうね。
もう少し、経緯をしらべたいけどわからない。
現在の支所の近くに集落がありますが、当時はここまで集落はあったのだろうか?
平成18年に閉鎖とありますが、施設が概ね残っている(と思う)ことは、手入れの証拠なのでしょうね。(すばらしい)
因みに昭和33年に高槻市に合併しているので、それまでは、京都府桑田郡だったんですね。
お風呂も畳もまっさらで、すごく良くなっていましたよ。 まさに「高槻の奥座敷」といった感じで、近くには川が流れていますし、酒蔵であった名残が他にはない風情を醸し出しています。
聞くところによると、宿泊は一日につき一団体に限定だそうで、家族で泊まると、この大きなお屋敷を一軒丸ごとお借りできるらしいです。
今年の夏は「おとな買い」ならぬ「おとな借り」で、酒蔵オーナーの気分を味わってみたいと思います。
建物は、江戸末期に建てられたそうですが、土台の石積みやレンガ風の煙突や白壁など、しっかりその当時の雰囲気が伝わってきますね。
去年の改修工事で、昔の風情は残したまま、明るく過ごしやすい施設に生まれ変わったようですが、建物を時代のニーズに合わせて活用すると、手入れも加わって、次代に残せる良い活用方法になりそうです。
利用料は、宿泊(1泊2食付き)8,000円からだそうです。
私も旅行プランの一つに、二料山荘も加えてみようかな。