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2008年03月05日

景観フォーラムが開催されました③

都市政策室からのお知らせ



最後に「これからの高槻の景観」と題して、「パネルディスカッション」が行われました。

<パネルディスカッション「これからの高槻市の景観」>

(主な意見交換)
【松本さん】
・マチヤテラスの活動を岩崎さんと一緒に取組んでいます。
・高槻には良いところがたくさんあるが、あまり地域の人には知られていません。もっといろいろな人に知ってもらうため、風景を入れた葉書作りなども個人的に行っている。

【吉川さん】
・レンゲ畑を育てるような取組みは金儲けの為にやってるわけではありません。地域の繋がりのために始めたのです。多くの子供たちが喜び、見たこともない笑顔で遊んでいる姿を目にすることが出来た。そうすると周りの人たち同じように取組んでくれた。多くの人が感謝をしてくれ、その気持ちが地域に帰ってくる。そういった事が派生し、行政も地域の環境整備に手を貸してくれたりした。感謝の気持ちが広がっていき、地域の付加価値が向上していくということが我々の一番の収益と言えるのではないか。

【村上さん】
・総務という職業柄、苦情等の方が多く耳に届きます。皆さんに緑を見てもらうことは意識しているので、季節感を感じることができる広葉樹が望ましいのですが、広葉樹は落葉してしまいます。すると住民の方々から苦情が届き、急いで清掃に行くことになってしまいます。私どもとしては、地域の皆が一緒になって緑の景観を育むという気持ちを持っていただければと思います。

【久さん】
・マイカル茨木の周辺自治会の人々は、マイカルの前や敷地内の道の清掃を行っています。するとマイカルから地域の自治会に入りたいという申し入れがあったそうです。これは、地域の活動が企業との連携に繋がった好例だといえます。

【松本さん】
・市では景観計画を策定にむけて取組んでおられるが、計画が出来たからといって街の景観が急に良くなるはずもありません。
・今まで築き上げられた風景やその他様々なことを踏まえて、良い景観づくりに取組んでいく必要がある。
・私自身も今の取組みを母親に上手く説明できません。
・家族をはじめ、友人や周りの人に少しずつ訴えていくことが大切な取り組みのひとつではないでしょうか

【中林さん(平安女学院大学教授)】
・建築の専門家である市民は、デザイン面で広い知識を持って景観を見ておられると思います。こういう方々は、行政が出来ないことが出来る。言い換えれば市民と行政の橋渡し役にもり得ると思います。行政はこういう方の力を活かす体制作りにも取組んでもらいたいと思う。

【久さん】
・我々には悪いものをたたく。という風潮があります。しかし、良いものに感謝をしていくという姿勢・気持ちを持って頂きたいと思います。
・ひとつ事例を挙げると、箕面である大型量販店が出店した際に、敷地にあった立派な木を切り、派手な大型看板を設置しました。もう少し地域に配慮した取り組みをしないと市民の皆さんが買いに訪れませんよとお話したのですが、実際、皆さんはそこで買うわけです。結果的に経済性を追求してしまうのです。市民の皆さん1人ひとりが、その辺の意識を少し変えていく必要があるのかと思います。

・もう1点は、市役所にお願いしたいことです。本日のフォーラムやワークショップ等は、景観計画づくりに向けた予算があるから開催されているはずです。しかし、こういう活動は継続的に取り組んでいって頂いてはじめて意味のあることだと思います。そのため、市民の方々も声を挙げてそれを訴えていって貰えば、良い景観づくりに繋がっていくと思います。



みなさんは如何感じられましたでしょうか?

吉川理事長を始め皆さんの「熱い思い」が伝わってきました。
出演いただき本当にありがとうございました。

一人でも多くの人が、大好きな高槻に何か小さなことでも、始めてみる。
そんな気持ちの人が一人でも増えることが、<美しい高槻>にするために一番重要なことではないかと思います。

僕たちもまず、自分が高槻を知り、高槻を好きになる。そして、多くの人たちに「高槻大好き!」と言ってもらえる町になるようにがんばっていきたいと思います。

(おわり)

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Posted by 高槻市  at 15:07Comments(2)TrackBack(0)

2008年03月05日

景観フォーラムが開催されました②

都市政策室からのお知らせ


 ↑パネルディスカッションの様子

次に、「事例報告」として、3名の方からお話がありました。


<事例報告>

○「共に利用し、共に守る”環境水路”の取組み
  ~吉川孝一さん(神安土地改良区理事長))~


・自分達の地域のことは、自分達が自らが考え行動することが重要
・「れんげ作り」は当初、耕作放棄地を利用して行っていた。そこで、遊園地の遠足などで、開放してめちゃくちゃ子供たちに喜んでもらった。
・当時は行政からも入場料を取ってはどうか?など言われた。しかし、金の収益を取ることよりも「農業(この地区のよさ)を経験をいただいて、子供や人に喜びを与えることが一番の収益」であるという価値観が大事。そうすれば、地域のみなさんや行政も協力してくれるようになった。

・最近はなんでも「これは行政の仕事」と言われる。そうすると、行政は経費がすごく上がる。
・人間は、家の中は綺麗にする。逆に水路などは、行政が掃除して当たり前という考え方に大きく危惧している。
・昔の農家の人たちは、自分達で管理して、自分達が責任を持っていた。今はそれが足りない。。。地域の人たちが、そういうことを考えるきっかけとなってくれれば嬉しい



○「工場緑化による沿道景観への配慮
  ~村上正さん(サンスター総務部長)~


・敷地をできるだけ、緑化したい。ちょっとした鎮守の森みたいなやつを。それをするには、周辺の皆さんと共生しなければならないと思います。
・常緑樹を植樹しておりますが、管理清掃していますが、いつも周辺住民の方に悪者扱いされてします。落ち葉があれば、「これはお宅の落ち葉ですね!」と苦情が。。。また、幅広く子供たちにも開放したいが、管理責任が難しい。。。どうあるべきかはとても苦慮するところです。

・道路拡幅用地費用の益を緑化などの施設費用にして、地域貢献(緑化)していたのですが、緑化や公園等の維持費もかかる。
・工場周辺のフェンスは低くし、壁をさけることで地域の人が緑を楽しむことが出来るよう配慮している。

・今後も地域に愛着を持っていただける工場として取組んでいきたい。


○「高槻の”ええとこ”照らします
  ~岩崎卓宏さん(マチヤテラス


・活動のきっかけは景観ワークショップから
・高槻城の城下町には、いまなお町家や旧街道の佇まいが残っている。マチヤテラスや景観WSを通じて、そのような「ええとこ」の価値を多く人に知ってもらい、目をむけてもらえるようにしていきたい。
・景観ワークショップはまだ終わっていない。スタート切ったばかり。これからも続け、活動の輪を広げていきたい。

・単にイベントをして照らすことが目的でありゴールではない。それをきっかけで良い景観の存在を人々に気づいてもらうことが大切。
・そして、気づいた人が集い活動を行うことで、市内の良い景観が人の活動とともに繋がっていく・・・・。そんな展開になればと考えています。


・「テラス」イベントだけでなく、次の活動にも目を向けつつ、市民主体で出来る取組みを考えていきたい。



(その③へつづく)

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Posted by 高槻市  at 11:42Comments(0)TrackBack(0)

2008年03月05日

景観フォーラムが開催されました①

都市政策室からのお知らせ



3月3日(日)に「景観フォーラム2008」が開催されました。
事例報告やパネラーとして参加いただいた皆さん、そして、多くの参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

なかには、吉川さんの「自分達のまちを自分達で守る」というお話に、「感動して涙が出た!」というお客さんもいらっしゃいました。

場所は大阪医大さんの協力でウィリアム・メレル・ヴォーリズが建築した歴史資料館で開催しました。(医大さんご協力ありがとうございました)

まず、近畿大学の久教授から基調講演の後、市からの報告がありました。


<基調講演:近畿大学 久教授 「市民みんなで景観を考えるということ」>


《美しい景観とは》
・棚田の景観は、景観のために作られたのではなく、地形をいかした生業の延長。日々生活の必然性から生まれた秩序があるからこそ美しい。

《秩序をつくる》
・「規制」「誘導」「啓発」とあるが、一番長続きするのが、自らやる気になって取組んでもらう啓発であること。
行政だけでなくフォーラムなどで、来ていただいてる方をはじめとする市民の皆さんが周囲の人々の意識を変えていくということが大事。

《みんなでいい景観をつくる》
・いい景観をつくるためには、生活に秩序を埋め込むことが重要であるが、現在の社会ではライフスタイルの多様化により、昔の必然性を今の生活に持ち込めない。
・そこで、里山保全のボランティアの社会貢献として管理することで里山保全を日々の生活に取り入れる方法が考えられる。

・また、町家も同様で、住むには不便さが伴うが、改装してお店として活用する方法なども見受けられます。
・倉敷では、「町家トラスト」という団体があり、利用したい人、してほしい人のマッチングサポートをしている。こういうことも大事

・よい景観づくりには、ルールが必要だが、それ以上に皆さんが周囲へ配慮する「お互い様の気持ち」を持ってもらうことが大切。

・日々の暮らしの中で出来る範囲でよい景観に繋がるちょっとした工夫・取組みが大切



<高槻市からの報告「高槻市の景観の現状と今後の取組み」について>


《人気のある景観》
市民アンケートなどでは、自然的景観が高槻らしい景観であることが鮮明になった。また、景観写真展での人気投票をみても、自然景観の中でも摂津峡や芥川関係に人気が高いことがわかりました。

・地域の個性が薄れていく中で、よい景観を守り育てることが、結果として高槻らしさを育て、高槻への愛着を育むことに繋がるのではないでしょうか

・景観形成の背後には、市民生活や経済活動などがあることを、理解・認識する必要があります。例えば、良好な里山の風景の背後には、そこに暮らす農業従事者の生活があり、後継者不足などの様々な問題があることに気付きます。

・また、住宅地の景観は、そこにお住まいになられる方の家のデザイン、地域活動やまちづくり活動などによる地域環境によって変わります。

・そのため、景観そのものに対する取り組みだけではなく、背後の市民生活や経済活動についても考慮し、取り組んでいくことが重要であると考えています。


(その②へつづく)

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